Front view of a black BMW with a large kidney grille in a bright white showroom; red EBW plate adorns the bumper.

輝きを蘇らせるガラスコーティング施工事例

今回ご紹介するのは、和歌山市内にお住まいのお客様からご依頼いただいた「BMW・4シリーズクーペ」の施工事例です。お色は、圧倒的な存在感と美しさを持つ反面、お手入れが最も難しいとされる「ブラック(黒)」。

「洗車してもスッキリきれいに見えない…」「光が当たると細かいキズが気になる…」とお悩みだったオーナー様のご期待に応えるべく、私たち職人が魂を込めて仕上げました。

オーナー様のお悩み:黒いBMWクーペを悩ませる「水ジミ」と「洗車キズ」の実態

今回、オーナー様が当店にご相談いただいたきっかけは、愛車であるBMWクーペの「ボディのくすみ」でした。遠目で見るとスタイリッシュで格好いいBMWのクーペですが、近くに寄って太陽の光が当たると、どうしても目立ってしまうのが「水ジミ(イオンデポジット)」「微細な洗車キズ」です。

丁寧にお話をお伺いすると、このようなお悩みを抱えていらっしゃいました。

  • 「黒が好きで買ったけれど、だんだん白っぽくくすんできた気がする」
  • 「休日に自分で洗車を頑張っているのに、拭き上げの時に新しいキズを作っているようで怖い」
  • 「和歌山は雨が降った後に急に晴れることも多く、ボンネットの水ハジキがすぐにシミになってしまう」

黒い車(ソリッドブラックやメタリックブラック)は、光の反射率が高いため、わずかな凹凸やキズが人間の目に映りやすいという特性があります。また、ドイツ車であるBMWの塗装は比較的硬めですが、それでも日々の洗車や、和歌山の強い紫外線、雨に混ざる黄砂などの影響で、少しずつダメージが蓄積されてしまいます。

「もう一度、あの納車された日の感動を味わいたい」というオーナー様の想いを受け止め、当店の本格ガラスコーティングプランをご提案させていただきました。目指すのは、ただ上にコーティングを塗るだけでなく、塗装本来の「漆黒の深み」を引き出すことです。

施工前チェックと徹底洗浄:コーティングの命である「下地処理」の前段階

お車を専用の作業ブースに迎え入れ、まずはボディの状態を厳しくチェックします。専用の特殊LED照明を当てると、お天気の良い日には見えにくかった、細かな洗車キズがボディ全体を覆っているのがはっきりと浮かび上がってきました。これが、お車全体を「くすんで」見せていた原因です。

ここからが職人の腕の見せ所。コーティングにおいて最も重要なのは、実は液剤を塗る作業ではなく、その前の「下地処理(洗浄・研磨)」です。どんなに高級なガラスコーティング剤を使っても、ベースとなる塗装面が傷んでいては、その性能を100%発揮することはできません。

細部洗浄で長年の蓄積汚れを落とす

Person cleaning the front grille of a dark BMW with a detailing tool in hand, water droplets on the hood nearby.まずは通常の洗車では落とせない、エンブレムの隙間やドアヒンジ、フロントグリルの網目部分に溜まった黒ずみやスケール(水ジミ)を、専用の酸性・アルカリ性クリーナーを使い分けて優しく溶かしながら除去していきます。BMWのキリッとしたフロントマスクを際立たせるため、指先が入らないような狭い場所も、専用の筆やブラシを使って1ミリ単位で汚れを追い詰めていきます。

鉄粉・ピッチタールの除去

Person washing a dark car hood with soapy water and a sponge in a garage.続いて、ボディ表面を触ると「ザラザラ」とする原因である、鉄粉やピッチタール(アスファルトの跳ね返り)を取り除きます。トラップネンドや専用のケミカルを使い、黒い塗装面に新たなキズを絶対に入れないよう、細心の注意を払いながら潤滑剤をたっぷり使って滑らせていきます。手のひらで触って、完全に「ツルツル」の状態になったら、いよいよ研磨(ポリッシング)の工程へ進みます。

職人の研磨技術:BMWの硬質な塗装に合わせた「鏡面磨き」

ここからは、カービューティー和歌山が最もこだわり、誇りを持っている「研磨(磨き)」の工程です。お車のプラスチック部品やゴムモール、エッジ部分を保護するために、徹底的なマスキング(養生)を行います。この緑色のテープで覆われた姿は、まさに手術を待つ患者さんのようであり、現場の緊張感が一気に高まる瞬間です。

BMWのブラックサファイアなどの塗装は、国産車に比べてクリア層が硬く、キズが消えにくいという特徴があります。かといって、パワー任せに強く磨きすぎると、摩擦熱で塗装を傷めたり、逆にポリッシャー(磨く機械)特有のギラギラしたキズ(オーロラマーク)を作ってしまったりします。特に黒い車は、このオーロラマークが目立ちやすいため、並大抵の技術では綺麗に仕上がりません。

1工程目:深いキズと水ジミの除去(ファーストカット)

Auto detailer wearing a mask polishing a black car hood with a handheld polisher in a bright workshop is visible in the image.まずは、ボディ全体のくすみの原因となっている洗車キズや、深く入り込んでしまった水ジミの輪郭を消していきます。ウールバフ(羊毛のモップのようなもの)と、塗装の硬さに合わせたコンパウンド(研磨剤)を組み合わせ、ポリッシャーの回転数や、ボディに押し当てる圧力を手の感覚だけでコントロールしながら、優しく磨き上げていきます。

【現場のリアルな声】
「黒いBMWのボンネットを磨くときは、本当に息をのむ瞬間です。LEDライトの光の集まり方を見ながら、キズが消える一瞬を見逃さないように集中します。力を入れすぎず、ポリッシャーの重みだけで滑らせるように磨くのがコツなんです。」(施工スタッフより)

2工程目〜3工程目:目の細かいバフで「鏡面」へ仕上げる

最初の粗いキズを消した後は、徐々にバフをスポンジ素材の柔らかいものに変え、コンパウンドも粒子が目に見えないほど細かいものへとシフトしていきます。1工程目でついた僅かな磨き跡を消し去り、塗装の表面を限界まで平滑(フラット)にしていきます。

磨きが進むにつれて、さっきまで白っぽく曇っていたBMWのボディが、まるで「吸い込まれそうな深い黒」へと変化していくのが分かります。蛍光灯の形がクッキリと歪みなくボディに映り込む、いわゆる「鏡面状態」になったら、研磨工程は完了です。

ガラスコーティング塗布:圧倒的な艶と和歌山の気候に負けない保護力

Detailer in a mask applying spray coating to the hood of a glossy black BMW in a workshop完全にキズとシミが消え去り、生まれたての素肌のようになったBMWクーペに、いよいよ最高峰のガラスコーティングを施工していきます。その前に、コンパウンドに含まれる油分を完全に除去するための「脱脂洗車」を行い、コーティング剤が塗装の分子とがっちり結合できる環境を作ります。

今回使用するのは、深い艶と高い耐久性を誇る硬質ガラスコーティング剤です。この液剤を、専用のスプレッダー(塗り込み用のスポンジ)を使い、ボディ一面ずつ均一に塗り広げていきます。

和歌山の厳しい気候から愛車を守るために

和歌山県は、豊かな自然に恵まれている反面、沿岸部からの塩害、夏場の強い直射日光、そして急なゲリラ豪雨など、お車の塗装にとっては実はかなり過酷な環境です。今回施工したガラスコーティングは、強力な撥水(はっすい)性能を持ち、水分がボディの上を球体となって転がり落ちるため、雨水がレンズの役割を果たしてシミになるのを防ぐ効果が非常に高いのが特徴です。

性能を100%引き出す:「遠赤外線ヒーター焼付」

コーティングを塗り終えたら、「遠赤外線ヒーターを使った硬化ブースでの焼付工程」に入ります。

Black BMW SUV in an auto shop bay with overhead red infrared heater lights and ceiling hoses, ready for service.

一般的なコーティング店だと、塗ったあとはそのまま自然乾燥(置いておくだけ)にすることが多いですが、ガラスコーティングがしっかり固まるまでには、数日から1週間ほど時間がかかります。その間に雨に降られたり、夜露で濡れたりすると、せっかくのコーティングの性能が落ちてしまうリスクがあります。

そこで当店では、コーティング専用の大きな遠赤外線ヒーターを贅沢に使って、パーツごとにいちばん良い温度(だいたい60℃〜70℃)で熱をじっくり加えていきます。

  • 中からしっかり固める: 遠赤外線は表面だけじゃなくて、コーティングの膜の内側からジワジワ熱を伝えるので、成分がムラなく強力に結びついてくれます。
  • 引き渡し直後の雨も怖くない: お店を出る前に強制的にカチッと硬化させるので、和歌山の突然の雨や強い紫外線にいきなり当たっても、ビクともしない強いコーティングに仕上がります。
  • 艶がグッと深くなる: しっかり熱を入れることで、ガラス被膜独特のみずみずしい「濡れたような艶」が、よりクリアに、長持ちするよう定着します。

スタッフの本音:「ヒーターを当てる時間や距離をちょっとでも間違えると、大切な塗装を傷めてしまいます。だからパーツごとの温度を非接触の温度計でずーっと監視しながら進める、すごくドキドキする作業なんです。でも、このひと手間を加えるだけで、コーティングの『持ち』も『輝き』も一段と変わります!」


施工完了:新車以上の輝きを取り戻したBMWクーペと、これからのカーライフ

Front view of a black BMW with a large kidney grille in a bright white showroom; red EBW plate adorns the bumper.

Front three-quarter view of a glossy black BMW sedan in a bright showroom with blue-and-black checkered flooring and minimal decor.

Rear three-quarter view of a dark gray BMW coupe in a showroom, highlighting its sleek lines and red taillights on a blue-and-black tiled floor.

Rear three-quarter view of a dark gray BMW coupe in a showroom, highlighting its sleek lines and red taillights on a blue-and-black tiled floor.

BMW・4シリーズクーペのガラスコーティング施工が完了しました。あの悩ましかった洗車キズやくすみは一切消え去り、どこから見ても周囲の景色が美しく写り込む、圧倒的な漆黒のクーペが蘇りました。

お引渡しの際、仕上がった愛車をご覧になったオーナー様は、
「うわぁ、凄い!買った時よりも黒が濃くなっている気がします。自分の車じゃないみたいです!」
と、本当に嬉しそうな満面の笑みを浮かべてくださいました。

機能的価値の先にある「感動」をお届けしたい

私たちが提供しているのは、単に「車をキズや汚れから守る」という機能だけではありません。
ピカピカになった愛車をガレージで眺める時間、週末のドライブで街ゆく人の視線を集める快感、そして「この綺麗な状態を保ちたいから、次の洗車が楽しみになる」という、お車を通じた心躍る体験や情緒的な価値をお届けしたいと考えています。

【お気軽にご相談くださいね】

カービューティー和歌山では、お客様のライフスタイルに合わせて3つの窓口をご用意しています。どんな小さなことでも丁寧にお答えします!

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